環境省は、全国のニホンジカ及びイノシシの個体数推定等の結果(平成29年度)を公表した。同調査は、鳥獣保護管理法に基づく指定管理鳥獣捕獲等事業の推進に向けて、全国的な生息状況の動向を把握するため、統計手法を用いて実施したもの。平成27年度末では、全国(本州以南)のニホンジカの推定個体数は中央値約304万頭となり、増加が止まり減少に転じている可能性があることが明らかになった。また、イノシシの推定個体数は中央値約94万頭となり、減少傾向であることが明らかになった。さらに、ニホンジカについて平成35年度までの個体数の推移について将来予測を実施したところ、個体数を半減するためには、平成28年度以降に平成27年度の捕獲率の約1.9倍の捕獲を続ける必要があると予測された。同省では今後も、手法の改良を重ねながら毎年継続的に実施し、「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」に定めた目標の進捗状況の確認に活用する等により、順応的な管理を進めていくという。
情報源 |
環境省 報道発表資料
|
---|---|
機関 | 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 環境省 | 鳥獣保護 | 鳥獣保護法 | 生息状況 | 指定管理鳥獣 | ニホンジカ | イノシシ |
関連ニュース |
|