(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターが、NEDOプロジェクトの一環として、家庭用燃料電池「エネファーム」の燃料処理装置用の新しい触媒を開発したと発表した。今回開発した触媒により、99.9%以上の一酸化炭素を除去することが可能となるとともに、燃料処理装置の小型・軽量化(容積が約2/3)や、コストの約20%削減が可能となり、2009年5月から販売開始された「エネファーム」の本格的普及に大きく貢献するという。NEDOでは、「固体高分子形燃料電池実用化戦略的技術開発/劣化機構解析とナノテクノロジーを融合した高性能セルのための基礎的材料研究」事業において、固体高分子形燃料電池(PEFC)の本格普及に資するため、山梨大学同センターで、集中的な研究体制による触媒等の新材料研究を進めていた。