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 国環研など、民間旅客機による温室効果ガス観測プロジェクトの成果を発表

発表日:2018.11.06


  国立環境研究所、気象庁気象研究所および中国気象局の研究グループは、民間旅客機による温室効果ガス観測プロジェクト「CONTRAIL」の成果を発表した。同プロジェクトは、民間旅客機にCO2濃度連続測定装置等を搭載して、上空における温室効果ガスの分布や時間変動を高頻度・広範囲で観測するもの。2005年から2016年にかけて観測したデータを用いて三次元的な解析を行い、アジア太平洋地域特有のCO2濃度の分布はシベリア域の森林によるCO2の吸収やアジアの化石燃料起源の排出の影響を受けており、夏季のアジアモンスーンに伴う大気輸送が重要な役割を果たしていることを明らかにした。アジア地域におけるCO2濃度は主に地上観測によって得られているが、観測ステーション設置が困難な国・地域も見られ、データ数が乏しい状況にある。同プロジェクトの実施により観測データ不足を補う新たな手法が確立され、アジア太平洋地域におけるCO2濃度変動の実態把握は元より、大気中の炭素循環研究の進展、ひいては地球環境の保全につながる成果が得られたという。

情報源 国立環境研究所 報道発表
機関 国立環境研究所 気象庁気象研究所 中国気象局
分野 地球環境
キーワード 温室効果ガス | 国立環境研究所 | 炭素循環 | 中国気象局 | 気象庁気象研究所 | CONTRAIL | アジアモンスーン | CO2濃度連続測定装置 | 自動大気サンプリング装置 | 化石燃料起源
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