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 静岡北高、硝酸とリン酸の除去可能な「水質浄化装置」を開発・特許出願

発表日:2020.02.20


  静岡北高校(静岡県静岡市)は、リン酸イオンと硝酸イオンを除去する汚染浄化方法および装置を開発し、その基礎技術を含む水素製造方法と併せて2件の特許を出願した。同校は、2007年、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、課題研究に全学的に取組む。課題研究の班には、水質や水辺の生き物などに関心を持ち活動する水質班もあり、同校が1996年から続けている静岡市内を流れる巴川の水質調査のデータ等を引き継いでいる。今回の開発は水質班による。2018年、理数科2年生3名が、教員2名の協力の下、リン酸除去実験の過程で起きた水電解に着目し、通常の水電解の半分以下の電圧で水電解し、水素を製造する方法を開発した。2019年、3年生となったメンバー3人に、2年生3名が加わり、水電解の電源として鉄炭素電池(負極:鉄板、正極:炭素板)を用いることで、鉄イオンによりリン酸が沈殿除去され、生成した水素により硝酸イオンが除去される施術を見出し、これら技術の特許出願に至ったという。

情報源 静岡北高等学校 北高NEWS
機関 静岡北高等学校
分野 水・土壌環境
キーワード 水素 | 水質浄化 | 静岡市 | 高校生 | 水電解 | 特許出願 | 静岡北高校 | リン酸イオン | 硝酸イオン | スーパーサイエンスハイスクール
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