水産庁は、平成3年に作成した「漁業系廃棄物処理計画策定指針(旧指針)」を見直し、漁業系廃棄物処理に係る新たな指針として、「漁業系廃棄物計画的処理推進指針(新指針)」を作成した。旧指針は、漁業生産に伴って生じる廃棄物の処理問題が深刻化しており、このような漁業系廃棄物の適正かつ効率的な処理を推進する必要性から作成されたもの。新指針は、「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」(令和元年5月31日関係閣僚会議)実施の一環として、廃棄物処理制度等によるプラスチックごみの回収・適正処理を徹底するため、平成3年に作成した旧指針の更新・周知を図ることが盛り込まれた。令和元年7月に「漁業系廃棄物処理計画策定指針検討協議会」を立ち上げ、指針の見直しを実施し、1)漁業者による漁業系廃棄物の計画的な処理の推進、2)漁業者団体等の主導による漁業系廃棄物の集団的かつ計画的な処理の推進を目的に、新指針を新たに作成した。