三洋電機(株)は、同社の二色の浜工場(大阪府)に新棟が完成し、2010年12月より、同社が独自開発した「HIT太陽電池セル」の量産開始を目指すと発表した。この新棟には、生産能力135MW/年の太陽電池セルの生産設備を導入する計画で、二色の浜工場全体では345MW/年の生産能力となり、現在の1.6倍以上に拡大する見込み。HIT太陽電池セルのもうひとつの生産拠点である島根三洋電機(株)では、2010年4月より、220MW/年(現在130MW/年)の生産能力に増強する計画であることから、同社全体では2010年度末の時点で合計565MW/年の生産能力規模を持つことになる。一方、太陽電池モジュールについては、従来通り、世界3極(日本、米国、欧州)体制で生産拡大を図る。同社では、これらHIT太陽電池セル及びモジュールの生産体制の確立により、拡大する国内・海外の太陽電池市場に対応するという。