三重県多気町、(株)ユーグレナおよび(株)中部プラントサービスが共同で運営するコンソーシアム「もっとバイオ多気」は、アメリカザリガニなどの地域の未利用資源を活用した飼料を開発し、ニジマスの養殖に成功した。2019年3月1日、3者はコンソーシアムを設立し、木質バイオマス発電所の排熱などの未利用エネルギーや町内の未利用資源、そして微細藻類を活用し、新たな多気ブランドの開発を目指して陸上での魚介類養殖等の実証試験を共同で実施することを発表していた。コンソーシアムでは、地域資源である松阪牛牛脂・酒粕・米ぬか・伊勢芋・伊勢茶・ミカン・次郎柿・アメリカザリガニとユーグレナを配合した低魚粉飼料を開発。今回、その飼料を用いてニジマスの養殖に成功し、「多気サステナブルサーモン」のブランド名にすると発表した。このニジマスは、市販飼料を与えた時よりも、苦味雑味や旨味が上昇する傾向が示されており、未利用資源を活用することで環境保全にも貢献するという。今後、三重県立相可高等学校が運営する高校生レストラン「まごの店」で提供する予定である。