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 麻布大、もみ殻由来シリカの飼料利用研究を始動

発表日:2021.09.16


  麻布大学は、もみ殻に由来するシリカ(ケイ酸ナトリウム)を配合し、食品のおいしさを向上させる研究を開始する。同大学は、ブロイラーに出生直後からシリカ水溶液を補給することで鶏卵(卵黄)のうま味が向上することを発見している(Kato-Yoshinaga, Y. et al., 2019)。今回の研究は、工業炉の設計・製作・据付を手掛ける北陸テクノ株式会社(本社:富山県射水市)との共同研究という枠組で行われる。同社はもみ殻専用の大型燃焼炉を開発し、燃焼温度を厳密に制御することで再生可能エネルギーと高品質な植物由来シリカ灰を産出する技術を確立している。同社が地域ぐるみで推進してきた「もみ殻循環プロジェクト」が経済産業省中小事業庁の補助事業に採択されたことを受けて、シリカ灰の需要喚起などを視野に入れた取組を本格化する。同大学は主に家畜・家禽用のシリカ灰配合飼料の開発と食品科学的評価を担う。当該飼料の普及、製品化・量産などを通じて、SDGs推進や地域資源のさらなる循環が期待できるいう。

情報源 麻布大学 NEWS
機関 麻布大学 北陸テクノ(株)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード もみ殻 | シリカ | SDGs | 中小企業庁 | ケイ酸ナトリウム | 鶏卵 | 燃焼炉 | シリカ灰 | もみ殻循環プロジェクト | 配合飼料
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