農林水産省は、平成22年10月4日~10月9日に、中国の天津で開催された「京都議定書の下での附属書I国の更なる約束に関する特別作業部会(AWG-KP)」、「条約の下での長期協力行動のための特別作業部会(AWG-LCA)」の結果を公表した。森林・農業分野に関しては、AWG-KPで、2013年以降の次期枠組みにおける、先進国の森林・農業等の吸収源の取扱いについて議論し、森林経営の算定ルールの透明性や一貫性を図るための方策、伐採木材製品の取扱い、不可抗力による排出の計上除外の取扱いなどについて、各国の改訂案を盛り込んだ新たなテキストが作成された。またAWG-LCAでは、途上国における森林減少・劣化に由来する排出の削減(REDD+)や、気候変動における農業分野の取扱いについて議論し、REDD+テキストの修文の趣旨説明が行われたほか、農業分野の交渉テキストの更なる議論が必要との意見等が出された。今後、同年11月29日からメキシコのカンクンで、気候変動枠組条約第16回締約国会議(COP16)/京都議定書第6回締約国会合(CMP6)が開催される。