環境省は、平成24年5月14日(月)~25日(金)にドイツのボンで開催された、気候変動枠組条約関連の会合(ADP1, AWG-LCA15, AWG-KP17等)の結果を公表した。今回の会合は、平成23年(2011年)末に南アフリカ共和国・ダーバンで国連気候変動枠組条約第17回締約国会議(COP17)が開催されて以降、最初の公式な国連交渉で、5つの特別作業部会・補助機関会合が並行して開催された。既存の2つの作業部会(「気候変動枠組条約の下での長期的協力の行動のための特別作業部会(AWG-LCA)」、「京都議定書の下での附属書I国の更なる約束に関する特別作業部会(AWG-KP)」)では、平成24年(2012年)末のCOP18でこれらの作業部会が終了することを念頭に作業が進められた。また、COP17で新たに設立されたダーバン・プラットフォーム特別作業部会(ADP)は、立ち上げに必要な組織的事項を決定し、今後の作業計画に合意することが期待されていたが、議題の採択や議長等の選出に多くの時間を費やし、実質的な議論に入ることができず、今後の作業計画案については新たに選出された共同議長により次回会合前に各国に提示されることになった。