三洋電機(株)は、同社のリチウムイオン電池の開発・生産拠点である徳島工場(徳島県松茂町)内に民生用リチウムイオン電池の新技術棟が竣工したと発表した。同棟は、技術開発競争力を維持、拡大するために、平成22年5月より建設を進めてきたもので、リチウムイオン電池の技術部門が各種実験装置を設置し、電池の試作や性能評価を行う。リチウムイオン電池は、ノートパソコン、携帯電話、デジタルカメラなどの小型携帯機器の電源として主流となっており、今後は、太陽光などの再生エネルギーの蓄電用途や動力用途など、環境・エネルギー分野への市場展開も期待されることから、電池に対する高性能化、低コスト化、開発期間の短縮などの要求がより厳しく、多岐にわたってきている。同社は今後、材料技術や製造技術などの開発力を一層高め、電池のさらなる進化を実現し、世界のリチウムイオン電池市場をリードしていくという。