住友大阪セメント(株)は、同社がこれまで量産してきたリン酸鉄リチウムを改良し、大型リチウムイオン電池の安全性を確保しつつ電池性能を大幅に向上できるリン酸鉄リチウムを新規に開発したと発表した。今回の開発は、同社が保有するナノ粒子合成技術と表面修飾技術を駆使することなどにより実現したもの。これを受け、同社のリン酸鉄リチウムを電力貯蔵用大型リチウムイオン電池の正極材に採用しているエリーパワー(株)では、今回の新規開発品を用いて、世界最高レベルの安全性を達成しながらもエネルギー密度を約10%向上、かつ連続使用可能温度を-20℃~60℃まで広げた新電池の開発に成功した。今後、住友大阪セメントでは、2011年4月から本格的に新規開発品を市場投入することで、リチウムイオン電池正極材の事業拡大を加速し、2012年度には年産1~2千トンレベルの量産プラントを立ち上げて競争力の高い高品質な正極材の生産体制を構築するという。
情報源 |
住友大阪セメント(株) ニュースリリース(PDF)
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機関 | 住友大阪セメント(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | リチウムイオン電池 | 電極 | 住友大阪セメント | 電力貯蔵 | リン酸鉄リチウム | 正極材 | エリパワー |
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