(独)水産総合研究センターは、東京海洋大学ほかとの連携により、海藻類等からのバイオエタノールの単位重量あたりの生産収量を初めて明らかにした。地球温暖化対策の一つとしてバイオエタノール生産技術が注目を集めるなか、同研究グループでは、海藻類等を原料としたバイオエタノール生産技術について研究を進めている。今回その成果として、海藻(アオサ)や水生植物(ホテイアオイ)を原料として発酵法によりエタノールを生産する際の、単位重量あたりのエタノールの収量について、アオサで乾燥重量の10%、ホテイアオイで乾燥重量の16%となることを初めて確認した。今後は、エタノール収量の向上が実用化への鍵と考えられるという。