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 アメリカ環境保護庁、鉛汚染ダストへの子どもの曝露を軽減するため基準を強化

発表日:2019.06.21


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、子供の鉛曝露を軽減するため床・窓台のハウスダスト中の鉛濃度基準を強化することを発表した。1970年代以降、アメリカは子どもの血中鉛濃度を減らすための取組みを続けており、EPAは2001年に床・窓台のハウスダスト中の鉛濃度基準を定めた。しかし科学的知見によって健康に有害な血中鉛濃度が従来考えられていたよりも低いことが示されたため、今回その基準を強化し、床は従来の40µg/ft2(ft2は1平方フィートで約0.09平方メートル)から10µg/ft2に、窓台は従来の250µg/ft2から100µg/ft2とした。鉛含有塗料が劣化し剥がれることなどで発生する鉛汚染ダストは、子どもの血中鉛濃度を高める主な要因の1つである。発達段階にいる子どもは大人よりも鉛を吸収しやすく、脳や神経系はその有害な影響を受けやすい。この新たな基準は、アメリカで鉛含有塗料の使用が禁止された1978年以前に建てられた住宅や学校、保育施設、病院において鉛濃度の検査やリスク評価などを行う際に適用される予定である。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) ニュースリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質
キーワード アメリカ環境保護庁 | 科学的知見 | リスク評価 | 検査 | ハウスダスト | 鉛曝露 | 鉛濃度基準 | 血中鉛濃度 | 鉛含有塗料 | 鉛汚染ダスト
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