欧州化学物質庁(ECHA)によると、感熱紙へのビスフェノールA(BPA)およびその他の顕色剤の使用に関する4回目の市場調査で、製紙メーカーがBPAからビスフェノールS(BPS)への切り替えを進めていることが確認された。2019年には、18万7,000トンのBPSベースの感熱紙が欧州連合(EU)市場に出回っており、2022年までには、EUの全感熱紙の61%に相当する30万7,000トンがBPSベースになると予想される。感熱紙に含まれるBPAは、2020年1月にEU全域で禁止された。調査によると、2019年のEUにおけるBPAベースの感熱紙の市場シェアはまだ29%あり、2020年以降は、主にBPSによって置き換えられると予想されている。BPSはEUの規制対象ではないが、BPAと同様に人の健康や環境へのリスクを有する可能性があるため、ベルギー当局がリスク評価を行っており、2021年までには結論が出る見込みである。同庁は現在、ビスフェノールを個別の化学物質としてではなくグループとして捉え、より包括的な規制戦略のための情報収集を行っている。
情報源 | 欧州化学物質庁(ECHA)ニュース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州化学物質庁(ECHA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 化学物質 | EU | 欧州化学物質庁 | リスク評価 | BPS | ビスフェノールA | BPA | 感熱紙 | ビスフェノールS | 規制戦略 |
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